達磨木型d 幕末 明治期
W90㍉×H100×D90
達磨大師が身につけていたとされる赤い法衣の色の達磨木型です。
木型に色を塗ってあるのは保管のため、和紙の張子が剥がれやすくするためです。
顔下の線は衣のドレープ(シワ)を描かれています。
顔下全面にシワがあるのが、達磨木型では古く、大正初期に入ると顔下の真ん中に(祝)などの文字を入れるためにあけました。
古き祈りを宿す朱漆達磨で深く落ち着いた朱漆に、長い歳月が刻まれた古い達磨です。
幾度もの時を経て生まれた擦れや剥落は、決して傷ではなく、この達磨が人々の暮らしとともに歩んできた歴史そのもの。
丸みを帯びた愛らしい姿の中にも、強い眼差しと力強い造形が宿り、温もりを感じさせます。
飾るだけで空間に静かな存在感を与え、日本の美意識である「侘び」「寂び」を感じさせる一品です。